今週に入ってようやく暖かくなってきましたね~今年は、2月までは、暖かい日が多かったのに、3月になると冷え込む日が多く、体調管理が難しいと感じます。先日うっかり引いた風邪は、その後咳が長引きましたが、ようやくそれも治まってきました。歳を取ると、やっぱり治りが悪いですね(>_<)
さて、なかなかお伝え出来ずにいた春の養生、自分への戒めを込めてお伝えします。去年もお伝えしましたが、季節に合わせた養生は中医学では基本中の基本ですので、復習もかねて、再度お伝えしますね~❣決してネタ切れではありませんので(^^;
まずは春に乱れやすい「自律神経」について、復習しましょう♪
自律神経
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は、活動するときに働く神経で、副交感神経は、休息やリラックスをするときに働く神経です。2つの神経が交互に働くことで体を調整しています。自律神経は全身に隈なく張り巡らされており、その中枢は脳の視床下部にあります。私たちの意思とは関係なく、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿・排便など、生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために休むことなく働き続け、ストレスや環境の変化などに応じて体を微調整しながら、全身を最適な状態に保っています。
春と自律神経
人間は寒いと自律神経が血管平滑筋を緊張させ、血管をぎゅっと締めて、体幹部に熱を閉じ込めようとします。反対に、暑いと、身体を弛緩させて熱を放散させるようにします。春は寒暖差が大きく、1日のうちでも、また日によっても大きく変化します。これが自律神経に負荷をかける原因です。
また、春は卒業や入学、新年度のシーズンであることから、新しい環境になることでストレスがかかりやすいです。ストレスがあると、交感神経が過度に働き、血管が収縮して血流が低下します。交感神経が過度に働くような毎日を送っていると血流の悪い状態が続き、肩こりや頭痛、手足の冷え、肌あれなど、いろいろな不調が起こりやすくなります。副交感神経の働きも抑えられるため、睡眠の質が低下したり、胃腸の働きが悪くなります。
春と肝
中医学では、春は五臓の中の「肝」とのかかわりが深い季節と考えられています。「肝」とは西洋医学でいう「肝臓」とはちょっとイメージ異なり、「血を蓄えて、血に栄養を与える」「自律神経を整える」という働きがあるといわれています。肝の機能が低下すると身体全体に影響が現れ、イライラや憂鬱といった精神の不安定、血圧の上昇、頭痛、胃腸の不調、月経障害、めまい、手足のしびれなどさまざまな不調がでます。過度なストレスや過労、目の使いすぎ、睡眠不足などで機能が低下するため、春は特にこれらに気をつけて、肝がのびのびと働けるようにしてあげましょう。
春に起こりやすい症状
・頭痛
・耳鳴り
・めまい
・ほてり
・赤ら顔
・不眠
・不安感
・焦燥感(あせり・落ち着きのなさ)
・イライラ
・動悸
・息苦しさ
・肩こり
春の食養生
「肝」の調子を整えていくために、「血」を満たす性質のあるほうれん草やナツメ、アサリ、牡蠣などの食材を積極的に摂りましょう。「肝」が好む「酸味」も有効です。「酸味」は「肝」の働きを正常に戻して疲れを取るのに役立ちます。柑橘系のフルーツがおすすめです。また、「香りの良いもの」は「気」を巡らせ、肝を健やかに保ちます。ミントティやジャスミン茶などのハーブティーでリラックスを心がけるようにしましょう。
春の生活養生
食事で「血」をしっかり満たすことと同じくらい大事なのは、夜更かしやストレスなどによる「血」の無駄遣いをしないことです。血のめぐりを整えていくことも大事です。
・決まった時間帯に寝起きして、質の良い睡眠をとる
・軽い運動をして、血の巡りを良くする
・薄着を避け、冷えが入ってきやすい首回りや足首はしっかりガードする
・ストレスを溜めないようにして、適度に発散するよう心がける
・アロマなど心地よい香りでリラックスして、肝の高ぶりを鎮める
など、ストレス対策に気を付けて過ごしましょう。
まとめ
春はとにかくゆったりのびのびを心がけることが大切です。気持ちをゆったりともち、服装も締め付けすぎないようにしましょう。最近は締め付ける服が苦手になり、年中ゆったりしてしまいますが^^;また、職場で、同僚がいつもオレンジの香りのアロマを焚いてくれますが、それが特に疲れの溜まる午後に、肝にとても効いているな~と実感します。感謝~💛そして、笑いも大切(≧▽≦)この年になると同じ毎日の繰り返しで、そんなに楽しいことはないような気もしますが、私は、1日1回はげらげら「笑う」ことを目標にしています。ストレスが発散出来て、気の巡りがよくなる気がします(^_-)-☆皆様も、肝の不調の出やすいこの季節、養生しながら毎日笑ってくださいね~(^^)/