最近、お通じの調子がよくない日が続いています。普段は下痢はしても便秘になることはほとんどないのですが、今は便意はあってもコロコロ便しかない状態。腹部膨満感があり、すっきりしません(>_<)先月、歯肉の痛みで抗生剤を服用した影響で、腸内細菌のバランスが崩れているのが原因の一つかなあと思います。抗生剤は、腸内細菌のバランスに影響を与え、1回服用すると、回復までに3か月かかるそうです。しばらくこの調子が続いてしまうのかもしれませんね…今日は、便秘について、考えてみたいと思います
便秘
便通が3日以上なかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態を「便秘」と呼びます。排便が困難になる以外にも、腹痛、腹部膨満感、食欲不振などの症状、そして、肌荒れや肩こりなどの症状が出ることもあります。
便秘の種類
便秘の種類は、機能性便秘と器質性便秘に分けられ、さらに機能性便秘は3種類に分けられます。
【機能性便秘】
- 弛緩性便秘
腸管の緊張がゆるんでぜん動運動が十分行われないため、大腸内に便が長くとどまり、水分が過剰に吸収されて硬くなるタイプで、便秘の中でも頻度が高いです。運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下、極端なダイエットなどが原因です。
- けいれん性便秘
副交感神経の過度の興奮によって腸管が緊張しすぎてしまい、便がうまく運ばれずに、ウサギのフンのようなコロコロとした便になるタイプで、精神的ストレス、環境の変化が原因となることが多いです。便秘と下痢を交互にくり返すことも多いです。
- 直腸性便秘
便が直腸に達しても排便反射が起こらず、直腸に便が停滞してうまく排便できなくなるタイプで、高齢者や寝たきりの人のほか、朝忙しくて排便を我慢する習慣がある人に多いです。
【器質性便秘】
大腸がんやクローン病などの病気が原因で腸の構造に異常が起こり、便が通れなくなることで生じるタイプです。このタイプは穿孔を起こすおそれがあるので勝手に下剤を使用してはいけません。
便秘治療薬
- 刺激性便秘薬
腸を直接刺激してぜんどう運動を引き起こし、便を排出します。手に入りやすく、服用が簡単で効果も実感しやすいですが、服用し続けることで習慣化するリスクがあります。おなかが痛くなりやすいこともあります。センナや大黄、ピコスルファートなどがこの仲間です。
- 機械的下剤
腸に水分を集めることで便を柔らかくし、排出しやすくします。作用がマイルドでおなかが痛くなりにくく、習慣化のリスクが比較的少ないとされています。作用に時間がかかることもあり、すぐに何とかしたい便秘には向かないです。酸化マグネシウム、カルメロースなどがこの仲間です。
- 坐薬
腸内で炭酸ガスを発生し、腸のぜんどう運動を亢進することにより排便を促進します。即効性がありますが、おなかが痛くなったり、習慣化のリスクがあります。炭酸水素ナトリウムなどがこの仲間です。
- 浣腸
肛門から薬液を直接注入し、直腸粘膜に刺激を与えることで腸管のぜんどう運動を亢進させて排便を促します。また、便を柔らかくするとともに潤滑性を良くすることで便を排泄させます。即効性がありますが、習慣化のリスクがあります。グリセリンなどがこの仲間です
受診の目安
便秘といってもお通じが1週間に1~2回程度ある場合には、食生活や排便習慣の改善、運動などを行いながら、下剤や整腸剤などを服用して様子をみましょう。
以下のような症状がみられたら、医師の診断を受けましょう。
- 突然便秘をするようになった
- 便に血や粘液が混ざっている
- 便が細くなった
- 激しい腹痛や嘔吐、発熱を伴う
- おなかにしこりがある
- 重度な便秘で、何をやっても改善しない など
中医学的便秘
中医学では、便秘の症状を「実証」と「虚証」の2つのタイプに分けて考えます。
- 実証(じっしょう)タイプ…実秘
体内に余分なものが溜まり過ぎてしまうタイプの便秘で、「身体に熱がこもり、便が乾燥して硬くなる」「過剰なストレスで便通が悪くなる」といった症状が現れます。
熱がこもるタイプには、「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」ツムラ84、より作用の強い「大承気湯(だいじょうきとう)」ツムラ133、ストレスタイプには「通導散(つうどうさん)」ツムラ105が使われます。
- 虚証(きょしょう)タイプ…虚秘
身体に必要なものが足りていないタイプで、体内の「陰(潤い)」が不足、または「血」が不足して、「潤い不足から便が乾燥する」といった症状が現れます。見分け方は、陰が不足している方はほてり、寝汗、舌の色が赤いなど、血が不足しているタイプは、顔色がや舌の色が白い、めまいやふらつきがある、などがあります。
陰虚タイプは、「麻子仁丸(ましにんがん)」ツムラ126,血虚タイプは「潤腸湯(じゅんちょうとう)」ツムラ51が使われます。
便秘予防
・しっかり睡眠をとることで、身体の潤いを保つ。
・食事のリズムを整える、特に朝食を食べ、腸を刺激して排便を促す。
・朝食後の排便習慣をつける。便意がなくてもトイレに行き、生活リズムをつくることが大切です。
・ストレスを溜めない。
・身体を冷やさない。
・適度な運動をして、腸の働きを活発にする。
・バランスのとれたバランスの取れ食生活を心がける。特に発酵食品や食物繊維を十分に摂る。
まとめ
私の場合は、もともと胃腸が弱いこともあるので、穏やかな麻子仁丸、もしくは潤腸湯がいいのかなと思いました。前回抗生剤を飲んでから1か月経過。腸内細菌はまだまだ復活途中です^^;食事に気を付けて、善玉菌を増やすようしっかり発酵食品や食物繊維をとっていこうと思います。また、寒くなってきて、運動不足もあるのかなと思うので、ウォーキングや長めのヨガをしようかな♪お通じは、「寝ること出すこと食べること」にも書きましたが、スローエイジングの要の一つです。皆様も、上手に便通を整えていきましょうね(^^)/