12月に入り、急に寒くなってきましたね~今年は、長~い夏、そしてようやく来た秋があっという間に終わり、急に冬になった、そんな感じがしますね💦もともと気血両虚、寒いのはとりわけ苦手な私にはつらい季節がやってきました(>_<)傍らにはファンヒーター、そして足元にはこれまた寒がりのわんこが丸まっていて、互いに暖を取りながら今ブログを書いています(^^;
さて、暖かくてなかなか書く気になれなかった「冬の養生」、今日は張り切ってお届けしますね~♪
冬の養生
中医学では、冬は「閉臓」といって、「臓を閉じて護る季節」とされています。「陰」と「陽」を護り、生命エネルギーを体の奥に蓄えておく季節で、体はエネルギーの流れを内向きにして無駄な消費を抑えようとします。活発な活動でエネルギーを消耗することは避け、「蓄える」ことを第一にゆっくり過ごす時期と考えましょう。気持ちの面でも、新しくチャレンジすることや、いろいろなことに精を出すことは避け、ゆったりのんびり現状維持を目指すことを心がけましょう。
また、冬はホルモンバランスや老化をつかさどる「腎」の働きが弱くなりやすい季節です。腎が弱ると、足腰が弱って、記憶力が落ちる、トイレが近くなる、耳が遠くなる、骨が弱る、髪が薄くなる、など様々な「老化」と呼ばれる症状が出ます。また、免疫機能とも深いかかわりがあるので、これからの季節は、コロナやインフルエンザなどのウイルス感染を防ぐためにも腎の養生を心掛けることが重要です。
寒邪
冬の寒さは自然界の邪気「寒邪(かんじゃ)」となって身体に侵入し、さまざまな不調を引き起こす原因になります。冬以外でも、雨にぬれたり、汗をかいた後に風に当たることも寒邪を受ける原因となります。
寒邪の特徴
- 陽気を損傷しやすい
寒邪は陰性の最も強い邪気で、容器を著しく傷つけます。体の表面にある護る力を傷つける「傷寒(しょうかん)」と、臓器の陽気を傷つける「中寒(ちゅうかん)」があります。
「傷寒」は、悪寒・悪風などの症状が表れます。このような場合は「葛根湯(かっこんとう)」ツムラ1が良く効きます。
「中寒」は、冷えとともに臓器の機能低下が起こります。特に、寒邪が脾に直中すると、おなかが冷えて痛む・嘔吐・下痢など、いわゆるお腹の風邪の症状が出ます。この場合は「人参湯(にんじんとう)」ツムラ108が使用されます。
また、長期間にわたって寒邪が体に停滞すると、「内寒(ないかん)」病症になることがあります。「内寒」では。慢性的に「中寒」の症状が表れます。治療には「人参湯」が使われます。
- 凝滞しやすい
気血を凝集して滞らせることによって、局部や関節に激しい痛みが出ます。附子(ぶし)や肉桂(にっけい)といった生薬がよく使われます。「八味地黄丸(はちみじおうがん)」ツムラ7が代表的な薬です。
- 収引しやすい
収引とは、収縮して牽引する、という意味で、寒邪が体の表面を襲うと、皮膚は収縮して汗が出なくなります。鳥肌を思い浮かべるとわかりやすいですね。また、血管が収縮して、血流が悪くなり、肩こりや頭痛、しもやけなどが起こりやすくなります。冬に、心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすいのは、血液が凝滞し血管も収縮して、さらに流れにくくなるためと言えます。
冬の食養生
黒い食材は「腎」を養うとされていますので、海藻類、黒ゴマ、黒豆、黒きくらげ、玄米、高麗人参、やまいも等がお勧めです。
また、エネルギーを補充して身体を温めてくれる、羊肉、もち米、栗、ナツメ、クルミ、杏仁、ニラ、パセリ、かぼちゃ、生姜、玉葱、ニンニク、サツマイモ、ダイコンなどもお勧めです。
また、寒さと同時に乾燥の季節でもありますので、秋に引き続き、体に潤いをあたえる食材も積極的に摂りましょう。豆腐や豆乳、白きくらげなど、白い食材がおすすめです。
生ものや冷たい飲み物などは、さらに体を冷やしてしまうので、この時期は控えめにしましょう。
冬の生活養生
「寒邪」が身体に侵入し冷えると、風邪をひいたり、手足や関節を冷やしてしまい、痛みを発してしまいます。冷えから体を守るために、大きな血管が集まっている身体の中心部である、おなかや腰、おしりを温めましょう。腹巻やスパッツ、使い捨てカイロなどで、おなかからおしりにかけて、しっかり温めましょう。外出時にはマフラーや手袋でしっかり寒さを防ぎましょう。
汗をたくさんかくような運動は腎を消耗すると言われています。ストレッチや軽いウォーキングなど、適度な運動で身体を温めることは、血流を良くします。
また、冬は寒さで夏よりもエネルギーを多く使うため、他の季節よりも少し早めに眠り、朝は日が出てから起きるといいでしょう。
まとめ
冬は、ゆったりのんびり。まさに私の大好きな言葉です💛皆様も、これからの季節は何かとお忙しいと思いますが、あまり頑張りすぎなずに、のんびり暮らすように心がけたいですね^^
中国には「冬至養生(とうちようじょう)」冬を利用して養生するという言葉があるそうです。蓄えの季節である冬の時期にパワーを十分に補充して、春からの1年を乗り切れるよう今の季節から整えていきましょうね~(^^)/