ご近所さんから、実家で採れたというみかんをたくさんいただきました💛早速毎日いただいています。今年は職場でもたくさんいただいて、我が家的にはみかんの当たり年(^^♪みかん好きのちびちゃんも喜んで食べています。せっかくですから、頭でもしっかり味わいながら食べたい!ということで、みかんの栄養や薬膳から見た効能を調べてみました~
みかんの栄養
みかんの主な栄養素は、ビタミンC、ヘスペリジン、β-クリプトキサンチン、ペクチン、β‐カロテンです。
- ビタミンC
みかんに含まれるビタミンCは水に溶けやすい水溶性のビタミンで、コラーゲンの生成、植物性食品からの鉄の吸収を助ける働きをしています。抗酸化作用があり、動脈硬化予防、老化防止にも有効です。さらには、美肌効果や免疫力を高める働きもあります。加熱に弱く、光や空気に影響を受けやすい、水に溶けやすいという特徴があります。体内で作り出すことができないため食べ物などから摂取する必要があります。
- ヘスペリジン
みかんの白い筋の部分に多く含まれているヘスペリジンは、「ビタミンP」と呼ばれるポリフェノールの一種です。毛細血管を強化する、血流を改善して体を温める、悪玉コレステロールを低下させる、免疫力を高める、壊れやすいビタミンCを守り吸収を助ける、といった効果があります。
- β-クリプトキサンチン
β-クリプトキサンチンは、みかんのオレンジ色の色素の一種で、がん細胞の分裂や増殖を防ぐ働きがあることが、近年の研究で分かってきました。発がん抑制の効果も期待できます。2型糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果があります。
- ペクチン
ペクチンは食物繊維の一種で、みかんの果肉を包む「じょうのう袋」に含まれています。コレステロールの吸収を抑制したり、血糖値の急激な上昇を抑えたり、善玉菌を増やして腸内環境を整えたり、といった効果があります。
- β-カロテン
βカロテンは体の中で必要量に応じてビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の維持を助けるほか、目の機能を向上させるはたらきがあります。また、抗酸化作用が高く、生活習慣病や老化を予防が期待できます。脂質とともに摂取することで吸収率が高まり、熱に強いという特徴があります。
薬膳から見たみかんの効能
薬膳的にはみかんの効能は、「胃痛・嘔吐の緩和」「胸やけの解消」「咳・痰をしずめる」「胃を丈夫にする」とされています。また、筋の部分は、「橘絡(きつらく)」といい、「痰や咳をしずめる」、「体内の気や血液のめぐりを良くする」効能があります。みかんを食べるときにはあまりきれいに筋を取らないほうがいいでしょう。
その他、みかんは皮や種、葉も漢方薬として用いられます。
- 橘皮:みかんの皮
気(エネルギー)を巡らせ、胃腸を整える。余分な水分と痰を取り除く。熟したミカンの皮を3年以上乾燥させたもののことを「陳皮(ちんぴ)」といいます。
- 橘核(きっかく):みかんの種
気を巡らせ、しこりや痛みを和らげる。
- 橘葉(きつよう):みかんの葉
気を巡らせ、しこりや腫れものを取り除く。
注意点
みかんの実の性は「涼」=体を冷やす作用があります。食べ過ぎると体が冷えてしまったり、夜中のトイレが近くなってしまうことがあります。寝る前の食べ過ぎに注意しましょう。とくに冷え性の人は気を付けてください。
みかんの皮の使い方
漢方薬の「陳皮」には様々な効能がありますが、なかなか家庭で作れるものではありません^^;でもせっかくですから、みかんの皮を捨てずに役立ててみましょう。
皮を良く洗って1週間ほど天日に干すと、「かんたん陳皮」の出来上がり。出来上がったものは湿気を吸いやすいため、ふた付きの密閉容器に保管しましょう。みかんはワックスや防腐剤のついていないものを選んでくださいね。
かんたん陳皮茶
かんたん陳皮を適量入れ、熱湯を入れて10分ほどおきます。陳皮を取り除き、はちみつを少量入れるとできあがり。多めに作って、冷蔵庫などに入れて保管してもOK。咳や痰、胃を丈夫にする効果があります。陳皮の性は「温」なので体を温めますが、ほてりやのぼせやすい体質の人は気を付けましょう。
かんたん陳皮風呂
かんたん陳皮をネットやに入れて、湯船に浮かべます。体が温まるので、冷え性の方におすすめ。爽やかな香りで心も体もリラックスできます。
まとめ
いただいたみかんは、ワックスや防腐剤は使われていないものなので、早速梅干し作りに使った網に皮を広げてみました。1週間後が楽しみです♪ジューシーな果実がおいしいみかん。ビタミンC補給にとっても効果的ですが、冷え症なので毎食1個にして、嫌われ者の白い筋もちゃんとたべようと思います!反対にこたつに入って火照った体には、みかんがちょうどいいのかもしれませんね~皆様も、冬の味覚みかんを上手に食べて、健康に役立ててくださいね(^^)/
。