帯状疱疹のワクチン接種が、私の住んでいる市で7月から補助が出るようになりました。1回24000円×2回分が、10000円×2回の補助。これは大きい!ということで、昨日早速打ってきました~!
コロナワクチンと同程度の副反応が出ると聞いていたのですが、今朝ちょっと倦怠感があるな、程度で普通に生活できています。2か月後に再接種予定で、これで10年ほどは安心(^^♪以前から受けたかったのですが、なかなか高価で踏ん切りがつかなかったので、今回ほんとにラッキーでした💛
以前に帯状疱疹についてお伝えしたので、今回は主に帯状疱疹のワクチンの種類について、そして怖い「帯状疱疹後神経痛」について中学的観点からお伝えします~~
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、50歳以上であればワクチン接種ができます。予防ワクチンには2種類あり、生ワクチン不活化ワクチンがあります。
- 生ワクチン
2016年から登場したワクチンで、水痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化させて病原性をなくした後、ヒトの細胞で培養増殖させて凍結乾燥したものです。子供の水痘予防にも使用されています。予防効果は50~60% で、予防効果はおよそ5年ほど持つと言われています。帯状疱疹後神経痛の予防効果は中程度で、だいただいたい60%ほどとのことです。費用が1回1万円程度と安く、回数も1回で大丈夫です。副反応は比較的少ないとされています。 妊婦さんや、免疫抑制薬、抗リウマチ薬、抗がん剤などの薬を使っている人は、接種を受けられません。
- 不活化ワクチン
2020年に登場したワクチンで、ウイルスをバラバラにして無毒化し、感染する能力を失わせたものです。50歳以上で97.2%の予防効果があり、10年後も80%を超える長期予防効果があるとされています。帯状疱疹後神経痛の予防効果も非常に高く、85%を超えると言われています。副反応の出る割合は比較的多く、接種を受けた部位の腫れや痛みは8割ほど、疲労感や発熱などが6割くらいの人に起こります。免疫抑制薬などの薬を使っている人でも受けることができます。接種費用は1回20000円~25000円くらいが多く、2か月あけて2回接種が必要なため、あわせて4万円~5万円の費用がかかります。
ワクチン接種まとめ
- 予防効果の大きさや長期間の予防効果を期待する場合は「不活化ワクチン」
- 帯状疱疹後神経痛の予防効果が高いほうがいい場合も「不活化ワクチン」
- 妊娠や病気などで生ワクチンが打てないときは「不活化ワクチン」
- 費用や副反応が心配な方は「生ワクチン」
私は、とにかく帯状疱疹後神経痛が怖いので、迷わず「不活化ワクチン」です(*^^*)
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹は、早めに治療すれば完治しますが、治療が遅れた場合夜も眠れないほどの激痛が後遺症として残ることがあります。それが帯状疱疹後神経痛です。ウイルスによって炎症が繰り返されることで神経自体が傷ついて変性し、神経が異常に興奮することで起こる痛みで、帯状疱疹が治った後も強い痛みが残ります。
帯状疱疹後神経痛が残りやすいのは、60歳以上、初期のピリピリした痛みが強く出た、発疹が重症だった場合です。痛みは6か月以上、場合によっては数年続く場合もあります。また、帯状疱疹の治療には、抗ウイルス薬が使われますが、症状が現れ始めてから72時間以内に治療を始めることが望ましく、時間が経過してしまうと十分な効果が得られず、重症化長期化の可能性が高くなります。帯状疱疹を初期に診断するのは、専門医でも難しいと言われており、気が付いたときには時間がたっている場合が多いです。だからこそ予防接種が有効です。
帯状疱疹後神経痛に効く漢方薬
中医学では「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があり、体内での気・血・津液の流れがスムーズでないと痛みが生じる、という意味です。帯状疱疹が治っても、病邪が深く皮内の入り込み、局部経絡の運航が悪くなり、痛みが長引くと考えます。気や血の流れを改善する漢方薬を使います。
気滞血瘀を改善する代表的な漢方薬は「加味逍遙散(かみしょうようさん)」ツムラ24です。痛みが強い時は、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」ツムラ68や、「安中散(安中散)」ツムラ5を併用すると良いです。舌の色が暗いなど血瘀が強い場合、「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」ツムラ53も良いです。
帯状疱疹の予防
新型コロナ感染症の予防で有効な手洗いやマスクは、帯状疱疹の予防には無効ですが、普段から免疫力が低下しないよう生活を整えるのは有効です。疲労の蓄積、暴飲暴食、栄養不足、不規則な生活、運動不足、睡眠不足などに注意しましょう。特にストレスは大きな引き金となりますので、こまめに発散するようにしましょう。
まとめ
帯状疱疹の患者さんは皆様本当にお辛そうなことが多く、それをワクチンで予防できるなら、こんなにありがたいことはないなと思います。もちろん、他の感染症対策にとっても、免疫力が下がらないよう生活を整えることは大切ですね!皆さんも普段から免疫力を下げない生活を心がけ、ワクチン接種もぜひご検討くださいね~(^^)/