先日、婦人科健診を受けてきました。先月、母が卵巣の病気にかかり手術をしたのですが、私もしばらく健診を受けていないことを思い出した次第です^^;結果なんと!母と同じく卵巣が腫れているとのことで再検査、がんの疑いもあるので血液検査もしますとのこと。ドキドキしながら検査結果を待ちましたが、がんの可能性は高くない、卵巣の腫れは引き続き様子を見るとのことで少しほっとしています。
ついでに女性ホルモン値も測ってもらいました。結果は、まだしっかりエストロゲンが分泌されているとのこと。ほっとしたの半分、じゃあこれから本格的な更年期が来るのか、今まで更年期だと思っていた症状は何だったのかと、ビビる気持ちや不安になる気持ちが半分。だいぶ微妙ですねぇ^^;
さあ、これからくるであろう更年期、ビビッてばかりはいられません!今日は、中医学的に更年期の原因となる「腎虚」についてお伝えしようと思いまーす!
腎虚(じんきょ)
「腎」には「陰(いん)」の働き;主に身体をうるおす、「陽(よう)」の働き;主に身体を温めるという機能があり、人間の身体は、「陰」と「陽」、両方がバランスをとって健康を維持しています。「腎」の働きが落ちてくる=腎虚になると、どちらの機能がより弱まっているかで、冷えるタイプ、ほてるタイプに分かれます。また、どちらかが弱い状態が続くと、もう片方も弱まり、結果「陰」「陽」両方が弱まっているタイプもあります。
冷えるタイプ=「陽虚(ようきょ)」
【症状】
・手足がいつも冷たい
・下半身がひえやすい
・顔色が青白い
・膀胱炎をくり返す
・冷えると腰や関節が痛む
「陽」の働きが落ちてくると、寒がりで手足がいつも冷たい、下半身が冷えやすいといった症状が出やすくなります。「陽虚」の方は、冷えにより血管が縮こまって、血の流れが悪くなっている「瘀血」がある場合が多いです。冷えをよせつけない生活を心がけて、血のめぐりの悪さを改善していきましょう。代表的な薬は、八味地黄丸、補中益気湯、参茸補血丸など
【食事のアドバイス】
・冷たい食べ物や、氷の入った飲み物、体を冷やす白糖をできるだけとらないようにする。
・果物や夏野菜は体を冷やす作用を持つものが多いので食べすぎないように。また常温で食べるようにしましょう。
・身体を温める羊肉、牛肉、鶏肉、エビなどを適度にとる。
・調理法は温かいスープや鍋料理がおすすめ。シナモン、ターメリック、しょうが、にんにく、ねぎなどのスパイス類をつかい、体を温めましょう
【生活のアドバイス】
・冷えが体内に入り込みやすい首、おなか、腰、足首は、どんな季節でもしっかりガード!
・入浴はシャワーですませず、できるだけゆっくりと湯船につかる習慣を。
・体を動かさないと、筋肉が衰えますます冷えやすい体に。適度な運動で体を温め筋力をアップしましょう。
ほてるタイプ=「陰虚(いんきょ)」
【症状】
・肌が乾燥してかゆくなりやすい
・口やのど、粘膜が渇きやすい(ドライアイなど)
・寝汗をかく
・手足がほてる(手が温かいと言われる)
・のぼせやすい
体のうるおいを表す「陰」は、加齢とともに不足しやすくなり、のどが渇きやすく、汗もかきやすくなります。汗をかきすぎないようにして、こまめに「陰」を補う食べ物をとり、うるおい不足をひどくしないように心がけることが大切です。代表的な薬は、六味地黄丸、知柏地黄丸、や亀板製剤など。
【食事のアドバイス】
・唐辛子、こしょう、山椒、芥子などの香辛料や、熱すぎるものはできるだけ避ける。
・体の潤いを補い、腎を元気にする豚肉やイカ、牡蠣を適度にとる。
・水分は、体に潤いを与える食材で補いましょう。大根、白菜,トマト、レンコン、白きくらげ、ユリ根、ナシ、豆腐や豆乳など白い食材は体に潤いを与えます。
・「酸味」と「甘味」の食材を一緒に使うと、効果的に陰を補うことができるのでおススメです🎵
【生活のアドバイス】
・運動をするときは、汗のかきすぎないように。水泳やアクアビクスなどの水中運動がおススメです。
・熱すぎるお風呂は避けること。また、長く入りすぎないようにしましょう。
両方不足しているタイプ=陰陽両虚(いんようりょうきょ)
「陰」と「陽」のどちらかが不足している状態が長く続くと、両方が弱まっていきます。症状や疾患が長期にわたった場合に起こりやすく、高齢の方や慢性病の方に多い傾向にあります。陰陽両虚証では、陰虚と陽虚の症状の両方が現れるので、「陰陽をともに補う」ことが必要です。また、陰と陽のどちらが先に弱ったかを判断して、不足の度合いが強い方をよりしっかりと補うことが大切です。
まとめ
寒がりの私は、明らかな腎陽虚です。鹿茸(ろくじょう)など補陽薬がはいった参茸補血丸(さんじょうほけつがん)を3年ほど飲んでいますが、少し寒がりが解消していると思います。これからの季節は温めすぎも気になるので少し減らして飲む予定です。先日話した大学の時の友人は腎陰虚。補陰薬もおすすめですが、まずは汗のかきすぎに注意するのが大切と思います。ご自分がどのタイプかを考えて、食生活養生から始めてみましょうね~(^^)/