今日は急に用事がなくなり、朝からゆったりしています。しばらく雨が続いていたので、溜まっていた洗濯物や布団干しなど、いろいろ片付いて気持ちいいです🌝
さて、このの時期の楽しみといえば「梅しごと」♪毎年、梅酒や梅干を仕込んでいたのですが、塩分制限やアルコールを控えているので、去年は作りませんでした。でもやっぱりさみしい😢ということで、今年は梅酒を漬けたいと思います❣さあ、今回は梅特集しますね~♪
梅
梅は、昔から「体に良い」とされてきた伝統的な健康食品で、クエン酸などの有機酸を多く含んでおり、エネルギー代謝を促進させ、疲労回復効果が高いです。殺菌作用や整腸効果もあります。カリウムなどのミネラルも豊富に含んでいて、体に溜まった余分な水分を体の外に出してくれる働きもあります。ビタミンA、C、B1、B2も豊富です。
梅の主な成分と効能
成分名 | 含有量・特徴 | 主な働き |
---|---|---|
クエン酸 | 梅の酸味の主成分 | 疲労回復、乳酸分解、食欲増進 |
リンゴ酸 | 有機酸の一種 | 消化促進、代謝活性 |
ピクリン酸 | 梅干しに多く含まれる | 腸の働きを整える(殺菌作用) |
カリウム | ミネラルの一種 | むくみの解消、血圧調整 |
鉄・マグネシウム | 微量ミネラル | 貧血予防、神経や筋肉の調整 |
ポリフェノール | 植物由来の抗酸化成分 | 老化防止、免疫力アップ |
食物繊維 | 梅干しの皮などに含まれる | 整腸作用 |
【豆知識】
未成熟の梅には身体に害を及ぼすアミグダリンという成分が含まれていますが、梅漬けや梅酒などの加工、もしくは燻蒸の処理により分解され、無毒化します。
中医学から見た「梅」
中医学的には、梅は酸味によって「陰虚」=体の潤いが不足している状態を改善すると言われており、渇きや下痢があるときに食べると良いです。風邪や夏バテ、熱中症による体力の消耗時にも積極的に食べたい食材です。梅の未成熟な実を燻蒸したものは、烏梅(うばい)と呼ばれる生薬で、慢性の咳や慢性の下痢に、下血、血尿、不正性器出血に、回虫による腹痛、嘔吐などに用いられています。
梅の中医学的効能
特性 | 内容 |
---|---|
味 | 酸(さん)、甘 |
性 | 平または微温(資料による) |
帰経 | 肝、脾、肺、大腸 |
主な効能 | 生津止渇、収斂止汗、安蛔止痛、化痰、下気、消食 |
主な効能と用途
- 生津止渇(せいしんしかつ)
体内の津液(体液)を生み出し、口渇を癒します。口の渇き、暑気あたり、発熱時の脱水感などを改善します。梅ジュース、梅酢、梅入りの飲料がおすすめです。
- 収斂作用(しゅうれん)
体の「漏れ」を引き締めて止める(汗、便、精など)作用があります。慢性下痢、多汗症、寝汗などを改善します。
- 安蛔止痛(あんかいしつう)
回虫(かいちゅう)などの寄生虫による腹痛を緩和します。寄生虫症、子どもの腹痛、夜間の歯ぎしりなどを改善します。
※中医学では、酸味が虫を抑えると考えます。
- 消食導滞(しょうしょくどうたい)
消化を助け、食積(食べすぎによる滞り)を解消します。食欲不振、胃もたれ、胸やけの症状を改善します。梅干しを少量食前に摂ると、食欲が増進します。
- 化痰・下気(かたん・げき)
痰を取り除き、気の流れを整えます。慢性の咳、痰が多い症状、気滞による胸苦しさを改善します。
梅と相性の良い食材♪
組み合わせ | 目的 | 例 |
---|---|---|
紫蘇+梅 | 解毒・健胃 | 紫蘇梅、梅干しのおにぎり |
蜂蜜+梅 | 潤肺止咳 | 梅シロップ、梅ジュース |
生姜+梅 | 健胃・発汗・風邪予防 | 生姜梅湯(しょうがうめゆ) |
山査子+梅 | 消食・血行促進 | 薬膳茶や食後のデザート |
◆ 注意点
- 酸味が強いので、胃の弱い人は摂取に注意。
- 過剰摂取は陰虚や胃酸過多を引き起こす可能性あり。
- 妊娠中は体質によって控えることも(収斂作用が強いため)
🥤生姜梅湯(1人分)
風邪の時や胃の調子が悪いときのおすすめの生姜梅湯、お伝えしますね~♪
材料
- 梅干し(塩分控えめのものがおすすめ):1個
- 生姜:10〜15g(スライス3〜4枚分、またはすりおろし小さじ1程度)
- はちみつ:小さじ1(好みにより増減)
- 熱湯:200〜250ml
作り方
- 梅干しを潰す
マグカップなどに梅干しを入れ、スプーンで軽く潰して種を取り除く。 - 生姜を加える
スライスまたはすりおろした生姜を加える。スライスの場合は飲んだ後に取り除いてもOK。 - 熱湯を注ぐ
200〜250mlの熱湯を注ぎ、よくかき混ぜる。 - はちみつを加える(オプション)
甘味がほしい場合は、はちみつを加えてよく混ぜる。
注意点
- 空腹時に飲むと刺激が強いことがあります。食後や間食のタイミングで。
- 胃が弱い方は生姜の量を少なめに。
- 妊娠中の方は体調と相談して使用してください。
まとめ
体にいい梅を上手に利用する昔の人の知恵は、やっぱりすごいですね~。体にいい梅干しですが、塩分が多い食品なので、特に血圧の高い方は食べ過ぎないようにご注意くださいね。腎機能に対しても減塩は必須なので、私も気を付けます💦ちょっぴり梅雨が楽しくなる梅しごと、皆様もぜひも楽しんでくださいね~(^^)/
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