美容にも暑さにもおすすめ♪「ザクロ」

かんたん薬膳
Composition with glass of fresh pomegranate juice on table. Space for text

同僚の22歳の息子ちゃんが、急にザクロにはまったとのことで、息子ちゃんが大量に買ったザクロジュースのおこぼれをいただきました(≧◇≦)初めて飲みましたが、おいし~💛恥ずかしながら、ザクロはなんとなく女性にいい果物、くらいの認識しかありませんでした。せっかくですので、今回はザクロの効能やおすすめの食べ方について、中医学や薬膳の視点から、ご紹介しますね~♪


ザクロ

ザクロ(石榴・せきりゅう)は、インドから中東を原産とする落葉小高木の果実で、イランやトルコでは有史以前から果樹として栽培されてきました。また、中国でも紀元前200年頃の漢王朝の頃から「安石榴」という名前の漢方薬として利用されたそうです。
中身の赤い種子部分が食用となり、果汁も栄養価が高く、古代から「生命の果実」として重宝されてきました。

ザクロの主な成分と効能

成分働き・効能
ビタミンC抗酸化作用、美白・美肌効果、免疫力アップ
カリウム利尿作用、むくみの改善、高血圧予防
ポリフェノール(エラグ酸・アントシアニンなど)強い抗酸化作用、老化予防、動脈硬化の予防
葉酸貧血予防、妊活・妊娠中の栄養サポート
食物繊維(ペクチン)整腸作用、便秘改善、血糖値の急上昇を抑える

👉ザクロに含まれるポリフェノールには、

  • 活性酸素を除去する(抗酸化作用)
  • シミやシワの原因を防ぐ(美肌)
  • がんの予防にも注目されている
  • 女性ホルモン様作用(植物性エストロゲン)

など、美容や健康維持に嬉しい働きがたくさんあります。

中医学におけるザクロの性質と効能

効能詳細説明
補腎益精(ほじんえきせい)腎の働きを助け、体力・精力を補う。老化防止や更年期障害の改善に役立つ。
生津止渇(せいしんしかつ)津液(体液)を生じさせ、喉の渇きや口の乾きを潤す。脱水予防にも。
止瀉(ししゃ)下痢を止める作用。特に慢性下痢や虚証による下痢に。
収斂作用身体の過剰な排出(下痢、汗、出血など)を引き締めて抑える。

👉腎を補う作用があるため、老化防止や更年期の不調にもおすすめ。また、血を養う「養血作用」もあり、特に女性の美容と健康に良いとされています。

ザクロジュースの飲み方

ザクロジュースの1日の適量は、一般的には約100〜200ml(コップ半分〜1杯程度)が目安とされています。

飲み方のポイント

  • 胃腸の負担を和らげるため、空腹時を避けましょう。
  • 糖分が多いので飲みすぎ注意。水や炭酸水で割るのもおすすめです
  • 常温またはぬるめで飲みましょう。(氷を入れずに)
  • 温性の果実なので、のぼせがある人は食べすぎ注意。

ザクロが特におすすめの方

  • 冷えやすく下痢しやすい体質の人
  • 美肌を目指す女性
  • 更年期に差し掛かる年代の方
  • 腎虚傾向のある方(疲れやすい・耳鳴り・頻尿など)

ザクロジュースの簡単アレンジレシピ♪

美白&デトックスに(春〜初夏向け)

材料(1杯分)

  • ザクロジュース:100ml
  • 炭酸水(無糖):100ml
  • ローズヒップティー(濃いめ):30ml
  • はちみつ:小さじ1(お好みで)

作り方

  1. ローズヒップティーを濃いめに淹れて冷ます。
  2. グラスにザクロジュース、ティー、炭酸水を注ぎ、はちみつを加えて軽く混ぜる。

効能: 肌のくすみ、むくみ改善、気分リフレッシュ。「肝」の働きを整えます。


潤い&エイジングケアに(秋〜冬向け)

材料(1杯分)

  • ザクロジュース:100ml
  • 黒豆茶または焙じ茶:100ml
  • クコの実(乾燥):小さじ1(あらかじめお湯で戻しておく)
  • 生姜スライス:1〜2枚(お好みで)

作り方

  1. 黒豆茶を温め、クコの実と生姜を加えて5分ほど蒸らす。
  2. ザクロジュースを加えて、好みの温度に調整する(ぬるめ推奨)。

効能: 補腎・潤肺・美肌。秋冬に多い乾燥肌・喉の不調・老化ケアに。


夏バテ対策&美肌に(夏向け)

材料(1杯分)

  • ザクロジュース:80ml
  • レモン果汁:小さじ1〜2
  • はちみつまたはオリゴ糖:小さじ1
  • ミントの葉:適量
  • 水もしくは炭酸水:100ml〜

作り方

  1. 材料を全て混ぜ、ミントを浮かべて完成。

効能: 食欲増進・疲労回復・美白ケア。夏の暑さによる「気虚・水分不足」をケア。

まとめ

ザクロジュースは、毎日少量ずつ、100〜200mlを目安に楽しむのが理想的です。美容や健康をサポートしてくれる一方、飲みすぎると逆効果になることもあるので、自分の体質や体調に合わせて調整しましょう。中医学では、酸っぱくて甘いものは、体の潤いを補うと言われています。ザクロの生津止渇(せいしんしかつ)の作用はまさにこの作用。また、夏場のクーラーで冷えた体にもおすすめです。味だけでなく中医学的にも多くの効能を持つありがたい果実のざくろ。ぜひ日々の食生活に、美と健康を育む「ザクロの力」を活かしてみてくださいね~(^^)/

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