ここのところ、飲み会が毎週末続いて、なんとなく胃が重い状態が続いていたのですが、先週日曜日にまた飲み会でお酒を飲んだら、次の日からおなかの調子が急降下…うっかりすると漏れてしまう(汚いハナシでごめんなさい🙇)くらいのゆるゆる状態、常にもたれ感があって食欲ゼロ、時折軽い胃痛…(T_T)舌を診ると、分厚い苔がびっしりついています。あ~、やっちまった(>_<)気が付いていたのに、脾胃をいたわらない生活をした結果がこれです…💦反省の意味も込めて、今日は、飲み過ぎ食べ過ぎ胃のもたれの時におススメ漢方薬をお伝えしますね。まずは脾胃の働きから復習です♪
脾胃の働き
「脾(ひ)」は栄養素や水分を吸収し全身に運ぶ「運化(うんか)」を、「胃(い)」は飲食物の「消化」をそれぞれ受け持っています。食事から栄養を吸収し、生命活動の基本となる「気」・「血」を生み出す大切な役割を担っています。脾胃が元気なら、栄養をしっかり摂ることができるので、身体全体が元気になります。水分もスムーズに吸収、運搬され、基本的な体力が養われ免疫力も高まるので、病気にもかかりにくくなります。
脾胃の働きが弱くなると食欲が落ち、胃もたれや消化不良、疲労感といった症状が現れます。水分がスムーズに処理できず痰湿が溜まりやすくなるため、下痢やむくみなどの症状が現れやすくなります。
食滞(しょくたい)
中医学では、食べ過ぎて体に消化できないまま、食べものが停滞することを「食滞(しょくたい)」といいます。食積証ともいい、脂っこいものや不消化物、アルコールなどの多食多飲が続いたために胃腸が弱り、水湿がたまった状態です。この食べ過ぎによる過剰な水分のことを、中医学では「湿邪」と呼びます。「湿邪」が脾にあることによって、「気」の流れが阻害されて、胃もたれや、胃の重だるい感じの痛みが起こります。気の流れは、通常は上から下へ流れ、食べ物は食道→胃→小腸へと送られますが、その機能が弱くなると、みぞおちのあたりがつかえて、膨満感がでて食欲が落ちます。水分の吸収・排泄などが障害されて、下痢をすることもあります。舌苔が厚くベタつくなどの症状も現れます。
おススメの食材
大根、かぶ、おくら、大麦、山査子(さんざし)
消化を助け、食べ物の停滞を解消することを「消食」といいます。「消食」の作用を持つ食べ物を積極的にとることで、胃腸の働きを助けることができます。
食滞の時のおすすめ漢方薬
湿邪による胃腸障害のときにおススメなのが「平胃散(へいいさん)」ツムラです。軽症用の漢方薬で、急性の症状に使われます。湿を乾かす作用があるので、もともと潤いの少ない方は連用を避けたほうがいいです。胃酸過多によって胃痛、胸やけがあるときは、三を中和する生薬が入っている「安中散(あんちゅうさん)」ツムラのほうが良いです。
構成生薬
お腹に滞っている「湿」を除く(乾かす)蒼朮が、消化管内の水分の吸収を良くします。
気の流れをよくする厚朴・陳皮が、ぜんどう運動を促進し、膨満感を除きます。
生姜・大棗・甘草外の調子を整えます。
蒼朮・厚朴・陳皮はどれも芳香があり、香によって吐き気を抑え、食欲を増す効果があります。
脾胃をいたわる食生活養生
中医学の師匠から教わった言葉に、「薬は2割、食生活養生が8割」というものがあります。脾胃の調子を整えるには、食生活養生抜きにはできません。
- 冷えに注意し、なるべく温かいものを摂る
脾胃は冷えに弱いため、冷たい飲食物の摂り過ぎに注意し、温かい食べ物、飲み物を摂るよう心がけましょう。飲み物には氷を入れず、冷蔵庫で冷やしたものは少し常温に戻してから摂るようにしましょう。
- 暴飲暴食や脂っこいものは避ける
暴飲暴食はもちろん、脂っこいものの食べ過ぎや激辛料理なども脾胃の機能を低下させます。生ものも消化に悪いので、食べ過ぎないようにしましょう。
- 水分の摂りすぎに注意する
汗をあまりかいていないのに習慣的に毎日2L以上の水分を摂ると、脾の働きが低下してしまいます。食欲低下、軟便・下痢、腹痛、むくみなどが起こりやすくなるため、飲み過ぎには注意しましょう。
まとめ
今回の体調不良は、週末飲み会に加えて、寝不足、遊びすぎなど疲れもたまっていたのだと思います。早速朝は、消化のいいおかゆにして脾胃を温め、脂っこいものを減らして平胃散を2日間飲んだら、今日はほぼ元気になっています。もともと脾胃が弱く、気虚血虚の私、食べ過ぎ飲み過ぎはあっという間に体調不良につながります。調子に乗って冷たいビールがぶ飲みした私のバカバカ(>_<)もうしばらく、脾胃のケア続けていきたいと思います♡
GWも間近になり、旅行や遊びの予定がたくさんの方も多いと思います。脾胃の調子にはくれぐれも気を付けて、どうぞよいGWお過ごしくださいね~(^^)/