夏の養生

いやー、暑い日が続いていますね…毎日毎日「災害級の暑さ」だそうで、その言葉を聞くだけでもぐったりです💦そんな中、今日は朝早くから、富士山登山の最後の練習として、大山に登ってきました。家族からは、心底アホの目で見られましたが、今回の登山も思ったより涼しくて、快適でした。前回、「にわか山ガール」最初の登山として大山に登ったのが去年の3月。その時はケーブルカーを往復使ってもひーひー言ってましたが、今回はケーブルカー使わず、標高差900m無事歩き切りました!ジムでの筋トレが少し効果が出ているならうれしいです♪

さて、富士山で頭がいっぱいですっかり忘れておりましたが、夏の食事生活養生について、お伝えしようと思います。

夏と暑邪(しょじゃ

夏は「血(けつ)」の巡りが盛んになり、五臓の「心」が活発に働く季節。その分、心にかかる負担も大きくなります。また、暑さで大量の汗をかくと、体内の「水分」や「気」(エネルギー)を消耗し、血が濃縮してドロドロ血になったり、エネルギー不足から心の疲労を招いたりします。心の働きが弱くなると、脳に十分な血(栄養)が送られず、意識がもうろうとする、頭がぼーっとするといった症状が現れることがあります。夏は「心を守る」ことを心がけましょう。

以前のブログで、湿邪のことをお伝えしましたが、夏の邪気は自然界には暑邪(しょじゃ)。暑邪は陽邪で、夏季に病をもたらします。

暑邪の特徴

  • 炎熱

陽性の邪気で、炎のように上に燃え上がり発熱する特徴があります。所邪による病気は、高熱、顔が赤い、口が渇く、大汗をかくなどの症状がみられます。

  • 気や津液の消耗

暑邪は発散という性質があるので、汗が大量にかかせます。汗に伴って津液や気が消耗し、「気陰両虚(きいんりょうきょ)」を引き起こします。体が熱い、のどが渇く、水を欲しがる、脱力感などの症状が表れます。

  • 湿邪と結びつく

夏は暑いだけでなく湿度も高く、水分もよくとるので、湿じゃの影響を受けることが多いです。手足が重だるい、食欲がない、吐き気、下痢などの症状があらわれます。

夏の食養生

  • 涼性の食材

夏の果物の代表のすいかは、体の熱を冷まし、潤いを補うのでお勧めの食材です。冷やしたスイカは美味しいですが、脾胃を冷やしてその機能が落ちてしまうので、できれば常温で食べたいところです。その他、きゅうり、苦瓜、トマト、れんこん、緑茶などがおすすめです。

  • 殺菌作用のある食材

高温多湿の夏場は細菌やウイルスが繁殖しやすいため、食中毒や胃腸の風邪がはやる季節です。料理は常に薬味を使い、生ものはできるだけ避けましょう。ねぎ、わさび、みょうが、生姜、山椒、シソ、梅などがおすすめです。

  • 酸味の食材

酸味には、汗のかきすぎをおさえる力があります。また酸味には食欲増進の作用もありるので、酢の物、梅干し、ラッキョウなどがおすすめです。また酸味は甘味と合わさると潤いを生みます。甘酢和えなどはこの時期の超おススメのメニューです。

夏の生活養生

中医学では、冬に悪化する病気や冬の慢性病は、夏にしっかり養生することによって回復しやすいと考えられています。これを「冬病夏治(とうびょうかち)」といいます。しもやけや慢性気管支炎など、冷え症体質を改善するのに持って来いの季節です。  

  • 冷たいものをひかえる

夏場はどうしても冷たいものを摂りがちです。しかし、脾胃が冷えると消化機能を低下させ、だるさや気力の低下、食欲の低下、軟便・下痢など夏場バテの原因となります。暑い時期につい取ってしまいがちですが、冷たいビール、かき氷、アイスクリーム、生野菜サラダ、生ものは控えめにしましょう。

  • 水分補給

夏場の給水は出来るだけこまめにしましょう。できるだけ常温のもので、砂糖入りや炭酸飲料ではなく、お茶やミネラル入りのお水を飲みましょう。緑茶には余分な熱をとり去ってくれる効果もありおすすめです。

  • 冷房対策

冷房の効きすぎた環境に長時間いると、汗を全くかかなくなります。さらに冷たい飲み物を摂りすぎることで、からだはどんどん冷えていき、肩こりや頭痛、むくみ、軟便が起こりやすくなります。適度に発汗することは、体の深部の熱を発散するのに有益なので、温かいものを摂ったり、夏でも湯船につかることが大切です。 そして、外と室内との極端な温度差は、自律神経にも影響します。温度差はできるだけ小さくしましょう。

  • 夏の睡眠

熱帯夜が続くと、イライラして睡眠障害を起こしやすくなります。寝室の風通しを工夫し、適切に冷房を使うなどして睡眠を十分とれるようにしましょう。短時間の昼寝もいいですね。この季節は、早起きをして、朝の涼しい時間に活動することがおすすめです。

まとめ

登山の後、若干熱中症気味です…”(-“”-)”。冷たいアイスを食べたいところですが、こんな時こそ中医学!以前のブログでお伝えした、体の熱を取る漢方薬「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」ツムラ34を服用しながら、キュウリなど夏野菜を多めにとって、何とか回復を図っていこうと思います。皆様もどうぞ暑さに負けないよう、素敵な夏をお過ごしくださいね~(^^)/

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