先日、ふるさと納税品が届きました~❣今回は柿💛毎年、ご近所さんからおすそ分けで少しいただくくらいで、スーパーで売っていても手に取ることはほとんどない柿。実家に大きな柿の木があったので、私にとっては、なんとなく買ってまで食べるものではないという感じなのですが、この柿、あっと驚くほどの栄養が詰まっている果物なんですよ~。今日はせっかくいただいた柿、よ~く味わって食べるためにも、薬膳の観点からもしっかり勉強したいと思います!
柿の栄養
柿の主な栄養素は、ビタミンC、β‐カロテン、カリウム、食物繊維、タンニンです。
- ビタミンC
アスコルビン酸とも呼ばれるビタミンCは、コラーゲンの生成、植物性食品からの鉄の吸収を助ける働きをしています。抗酸化作用があり、動脈硬化予防、老化防止にも有効です。さらには、美肌効果や免疫力を高める働きもあります。加熱に弱く、光や空気に影響を受けやすい、水に溶けやすいという特徴があります。
- β‐カロテン
βカロテンは体の中で必要量に応じてビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の維持を助けるほか、目の機能を向上させるはたらきがあります。また、抗酸化作用が高く、美容や老化防止などの効果が期待できます。脂質とともに摂取することで吸収率が高まり、熱に強いという特徴があります。必要量に応じて変わる、という特徴から、過剰摂取の心配はほとんどないとされています。
- カリウム
カリウムには、体内の塩分を体の外に排出する作用があります。余分な塩分が排出され、むくみの改善や血圧を下げる効果が期待できます。
- 食物繊維
食物繊維には不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維があり、柿に含まれている食物繊維の多くは、不溶性食物繊維です。水分を吸収して便の量を増やし、便秘対策に効果的です。また腸内環境を整える作用もあります。
- タンニン
柿の渋みの成分です。もともとは水溶性なので、口の中で渋みを感じますが、熟すると不溶性に変化するため、渋みを感じなくなり、熟した柿の甘さになります。ポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、生活習慣病や老化を予防が期待できます。
ちなみに柿は、干し柿にすることでビタミンCが減る一方、β‐カロテン、カリウム、食物繊維は大幅に増加します。
薬膳から見た柿の効能
薬膳的には、柿は「体の熱をとる」「肺を潤し、咳を止める」という効能があるとされています。秋は空気が乾燥し、肺がダメージを受けやすい季節ですので、乾燥の嫌いな肺を潤す柿はまさに今の時期にピッタリの食べ物ですね。また「解酒毒」という作用があり、アルコール分解を助けて体の熱を冷ますため、二日酔いにも効果的です。ちなみに干し柿は、体を冷やす作用はなくなります。
柿の実以外の効能
柿の実も効能がいっぱいなのですが、中医学ではさらに、柿のヘタや柿の葉も健康に役立てます。
柿蒂湯(していとう)
柿のへたは、しゃっくりに効果のある「柿蒂湯(していとう)」という漢方薬になります。しゃっくりは、横隔膜の痙攣によって起こるのですが、漢方では「気」の塊が逆上したものととらえます。柿のへたには気の塊を下におろす作用があるとされて、気が逆流する「気逆」という状態を改善します。
柿の葉茶
「柿の葉」を使った健康茶のことで、レモンの20倍、緑茶の30倍のビタミンCが含まれるとされていて、健康効果はもちろん美容効果も期待できいます。ビタミンCは加熱に弱いのですが、柿の葉茶のすごいところは、含まれているビタミンCが熱に強いところ。お湯で淹れても効果が薄れる心配がないです。鉄、リン、カリウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれています。含まれています。ノンカフェインなので就寝前も安心です。
まとめ
柿は体にとって必要な栄養素を多く含む素晴らしい食材ですね~。そして、実だけではなく葉っぱやヘタまで使い道がある、ありふれているけど実(じつ)はすごい気なんだあ~と改めて実感しました❣私は生柿も干し柿も好きですが、どちらも栄養成分が豊富なのがわかり、さらに食する機会が増えそうです。干し柿好きの息子のために、いつかは干し柿づくりにも挑戦したいなと思いました(*^-^*)
ただ、生柿は体を冷やす食べ物です。一度に食べる量は1~2個程度にすることが大事です。特に、私のような冷え性の方は、午前中に食べることをお勧めします。また、消化が悪いので、下痢しやすい体質の方もたくさん食べないようにしましょう。適量を守りつつ、美味しい柿を食べることで、皆様も存分に秋を満喫してくださいね~(^^)/
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