いや~、てんやわんやの日々を送っております…(>_<)
クリスマスイブの日に私が発熱。幸い熱は2日で下がり、新型コロナ感染症の抗原検査も陰性。ほっとしたのもつかの間、27日から下の息子が、次の日から旦那さんが相次いで発熱。念のためと受けた抗原検査は二人とも陽性…おそらく実際は陽性だったであろう私を含めて、我が家は全滅となりました…
3日まで滞在予定だった実家への帰省をあきらめ、故郷でのすべての予定をキャンセル、一緒に帰省予定だった別の場所に暮らす上の息子にも家には近寄らないよう連絡し、二人の看病に明け暮れております…( ノД`)シクシク…
症状がひどくないので、受診はせず自宅療養しています。せっかくですから自分の体や家族の体で、風邪に対する漢方薬がどう効くか、ここぞとばかりにいろいろ試して楽しんで?おります(^^;
3人とも似たような症状で、最初にのどの違和感と軽い咳、その後寒気がして熱が上がる、そうこうするうちに咳が悪化する、という経過をたどっています。
のどの違和感の時には「板ラン茶」、寒気がしたら「葛根湯(かっこんとう)」ツムラ1、気が付いた時には高熱が出ていた旦那さんには「麻黄湯(まおうとう)」ツムラ27、そして咳の漢方薬が手に入らなかったので、そこは仕方なく西洋薬で(^^;
そして、咳とともに続いている症状が頭痛…ということで、今回は頭痛の漢方薬を特集してみまーす!こんなことを書いているより、早く寝ましょうとの声が聞こえてきそうですが(^^;
頭痛
頭痛(ずつう)は、頭部の痛みのうち、表面痛でないもののことで、そのメカニズムは、末梢で刺激を受けて発した痛みの信号が、脊髄を通る神経を経路として脳に伝わり、中枢で受信されることによって痛みを感じると考えられますyには、風邪をひいたときなどに起こる急性のものと、慢性のもの頭痛に分けられます。慢性頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などがあります。
緊張型頭痛
毎日頭重感や頭が締め付けられるような感じがする。肩や首がこり、痛みのあるときにマッサージをしたり動くと楽になる。
片頭痛
月に数回ズキズキと脈打つ頭痛が起き、吐き気や嘔吐をともなったり、光や音に敏感になる。痛みは片側が多いが、両側に起こることもある。痛みが起きているときに動く(歩いたり階段を下りたりする)と悪化する。
群発頭痛
年に1~2回、一ヶ月程度連続して起こる頭痛。片側の目の奥が強く痛む。アルコールで誘発される。
中医学からみた頭痛
中医学では、痛みは「不通則痛(ふつうそくつう)」=何か詰まるものの存在によって、気血の流れを塞ぐために発生すると考えられています。具体的には、瘀血、痰湿など、体質素因のもの、もしくは外邪によるものがあります。また、脳にとって大切な気や血が不足することで、頭痛が起きることもあります。こうした状態を「不栄則痛(ふえいそくつう)」といいます。
外感頭痛
外邪とは、風(ふう)・寒(かん)・湿(しつ)・熱(ねつ)・暑(しょ)・火(か)などの外界の気候変化のことです。ほとんどの外邪は、風にともなわれて体内に侵入します。風邪は、人体の上部を襲いやすいという特徴があるので、風邪による病気は、頭痛や、鼻水、のどの痛みなど体の上部に現れます。風邪と結びつく他の外邪の性質によって、頭痛の症状が異なります。
- 風寒頭痛
寒邪は凝縮して滞る性質があるので、気血の巡りを渋滞させて詰まりが生じて痛みが起こります。背中を走行する太陽膀胱系という経絡に入るため、首から後頭部にかけて筋肉がこわばり、関節が痛む症状を伴います。「川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)」ツムラ124が効果があります。
- 風熱頭痛
熱邪は上昇する性質があるので、まず上部を犯し、熱感を伴った頭痛とともに、発熱、咽頭痛、口喝などが表れます。市販されている「銀𧄍解毒散(ぎんぎょうげどくさん)」が効果的です。
- 風湿頭痛
湿邪は粘りやすい性質があるので、頭が重く包み込まれたような痛みが起こります。体がだるく重い症状を伴います。市販されている「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」や「五苓散(ごれいさん)」ツムラ17が有効な頭痛です。
内傷頭痛
内傷頭痛は、臓腑の機能失調によって現れる頭痛です。頭痛に関連する主な臓腑は、肝・脾・腎で、肝火によるもの、脾虚から、気虚、血虚、痰湿が生じて頭痛を起こすもの、また、腎虚から起こるもの、そして、血瘀から起こるものに分けられます。
- 気虚頭痛
気が脳を充足できないために起こります。疲労時に現れることが多いです。「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」ツムラ41がよいです。
- 血虚頭痛
体内に栄養を与える血(けつ)が不足して、血流が滞り痛みがでます。顔色が蒼白、めまい、立ちくらみ、不眠、眼精疲労、動悸、脱毛などの症状があります。「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」ツムラ23、「四物湯(しもつとう)」ツムラ71などが使われます。
- 腎虚頭痛
加齢や虚弱体質により、血流が滞り頭痛が起きます。足腰がだるい、物忘れ、耳鳴り、頻尿、白髪、難聴、精力減退、むくみなどの症状が伴います。体質によって、以前ご紹介した「六味丸(ろくみがん)」ツムラ87、「牛車腎気丸(ごしゃじんぎがん)」ツムラ107などが使われます。
- 肝火頭痛
肝の疏泄機能が失調すると、気が廻らず、肝気は熱を含み上昇して頭痛が起こります。目の充血、めまいの症状が伴います。片頭痛や群発頭痛はこれに当たります。めまいがある場合は「釣藤散(ちょうとうさん)」ツムラ47、激しい痛みの時は「竜胆瀉肝湯(りゅうたんじゃかんとう)」ツムラ76が使われます。
- 痰濁頭痛
身体に余分な水分がたまり、血行が悪くなり痛みが生じる頭痛です。しつこく続く場合が多いです。「二陳湯(にちんとう)」ツムラ81、「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」ツムラ37などが使われます。
- 血瘀頭痛
血(けつ)の滞りにより、痛みが起きます。肩こり、唇の色が悪い、シミやくすみが目立つ、冷えのぼせなどの症状が伴います。緊張型頭痛はこれに当たります。市販されている「血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)」、「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」などが使われます。
まとめ
私は今回、川芎茶調散を飲みましたが、すっきり効いていい仕事してくれましたよ~。風邪からの頭痛は、できるだけ早く手を打って、長引かせないようにすることが大切ですね。そして、頭痛だけを治すのではなく、体内を健やかに保つことで、頭痛が起きにくい体質に改善することも大事です。私は毎日冠元顆粒を飲んでいますが、普段から血流を良くすることは、頭痛予防につながります。そして、脳腫瘍やくも膜下出血など重大な病気が潜んでいることもあるので、がまんできないほどの激痛を感じたり、日を追うごとにジワジワ痛みが強くなったりする場合には、すぐに病院で検査を受けるようにしましょうね。では皆様、私のような悲しいことにならないよう、体調を整えて、良いお年をお迎えくださいね~(T_T)/~~~