先日、お友達と話していた時のこと。花粉症がひどい彼女は、インドネシアのお茶「ジャムウ茶」というものを飲むととても効くとのこと。でも価格が高く、この世のものとも思えないほどまずいとのことで、しぶしぶ病院の薬を飲んでいるとのことでした。
ジャムウ?何の生薬??こんな話を聞いたら、調べずにはいられません(*^-^*)今回は、謎の「ジャムウ茶」についてお伝えししますね~♪
ジャムウ茶
ジャムウとは、インドネシア語で「 お客様をもてなす 」「 植物等から作られた生薬 」という意味だそうで、ジャムウ茶とは、インドネシアや東南アジアで古来から庶民の間で受け継がれてきた、民間伝承薬のことを言うそうです。いわば、インドネシアの漢方薬という感じで、ジャムウという生薬、ではないんですね~
国から認められた市販薬や家族単位で受け継がれている民間療法など、インドネシアでは数百種類のジャムウ茶が販売されています。お友達が話していた花粉症に効果があるものやダイエット目的のもの、そして怪しげな?精力増強系まで多種にわたり、含まれている成分もいろいろなようです。今回は特に花粉に効果があると言われているジャムウ茶について調べてみますね〜
ジャムウ茶の主な成分とその効能
- 鬱金(ウコン)
ショウガ科のウコンの根茎を乾燥したもので、クルクミンと呼ばれている黄色い色素を主成分とし、ミネラルや食物繊維を豊富に含んでいます。利胆、健胃などの効能があり、主に二日酔いに効果があることはよく知られていますね。「ターメリック」の名前で香辛料としても用いられます。
中医学的には、理気、活血、止痛の効能があり、胸や腹が張るような痛み、月経痛、打撲傷などに用いられます。味は、辛味と苦味があり刺激が強いです。
- 生姜(ショウキョウ)
以前に特集した生姜は、ショウガ科のショウガの根茎を乾燥したもので、辛味成分ジンゲロールが多く含まれ、加熱すると強い辛味を発するショウガオールやジンゲロンが生成します。
中医学的には発汗解表や止嘔・解毒作用に優れていて、病邪(寒気や悪寒など)を発散させる働きがあります。
ジャムウ茶に入っているのはショウガのなかでもイモニガショウガと呼ばれるもので、インドの伝承医学でも用いられ、血液を浄化する作用があると言われています。
- 桂皮(ケイヒ)
別名「シナモン」で、スイーツによく使用されるスパイスとしておなじみです。クスノキ科シンナモムム・カッシアの樹皮などを乾燥させたもので、抗酸化作用や抗炎症作用のあるフラボノイドやポリフェノールが多く含まれています。
中医学的には、補陽、発汗、解肌、止痛などの効能があり、手足の冷え、腹痛、下痢、のぼせなどに用いられます。
- 蕃鬱金(バンウコン)
インド、マレー原産で中国南部に産するショウガ科の多年草バンウコンの根茎で、カレー粉の原料などの香辛料、食用色素として用いられます。ボルネオール、ケイアルデヒド、カンフェン、ケンフェロールなどが含まれており、樟脳のような独特の香りがするスパイスです。
中医学的には、「山奈(さんな)」という生薬で冷えに利用されます。
- アラビカ種コーヒー
アカネ科の中型常緑灌木コーヒーノキは、「アラビカ種」と呼ばれるものが世界で最も生産されています。カフェインが含まれます。ジャムウ茶の味を調えるために配合されていると思われます。
ジャムウ茶を飲むときの注意点
主成分のウコンは過剰摂取により消化管障害を起こすおそれがあります。また、ショウガは、体質によっては胸やけや下痢を引き起こすことがあります。飲み過ぎに注意してください。
カフェインが含まれていますので、妊娠中、授乳中の方や寝る前は避けてください。
まとめ
謎のお茶「ジャムウ茶」は、ウコンを主成分とする漢方薬、と言ってもいいほどのもので、体を温め、血行を良くすることで、免疫機能を強化し、花粉症にも良い影響をもたらすというようなかんじでしょうか。生薬がしっかり入っているので、体質が合う人、例えば「鼻水型」のような冷えのある花粉症の方には、良い効果が出る可能性があるかと思います。ただ、熱っぽい花粉症、例えば「鼻詰まり型」のような方は、体を温める作用が強いので、もしかしたらやや効果を感じにくい可能性があると思います。あくまでも薬なので、お茶のようにがぶ飲みはやめましょう。
今年は10年に1回の花粉の当たり年だとか…私もここ3年症状が出ていませんが、今年こそ発症しそうな予感がしています(^^;)以前お伝えした「花粉症対策」で、体の調子を整えつつ、症状が出てしまったら、ジャムウ茶、試してみようかな~また、どんなお味だったか、効果はどうだったか、報告しますね♪花粉症の皆様、頑張って辛いシーズン乗り切っていきましょうね~(^^)/