アイスクリーム頭痛

皆様、GWはいかが過ごされましたか?今年のGWも暑かったですね~脾胃の弱い私は、普段はアイスは食べないのですが、暑さに負けて久しぶりに少し冷たいものを食べました。が、キーン…そう、あの嫌な頭痛が起こりました😢今日は「アイスクリーム頭痛」について、中医学的に考えたいと思います。

アイスクリーム頭痛

アイスクリーム頭痛とは、冷たいものを食べたときに起こる頭痛で、正式な医学用語です。「キーン」「ズキン」とした痛みが起こることが多いですが、痛みの強さや持続時間、痛みが起こる部位には個人差があり、全く起こらない方も多いです。

アイスクリーム頭痛の原因

 原因としては

①体温を保つため、冷たくなった口の中やのどを温めようと血管がひろがり、一時的に血管に炎症が起こり、頭痛として現れる

②「冷たい」という刺激が三叉神経を通って脳へ伝わっていくときに、刺激が強すぎることで情報の中継局である三叉神経核で混乱(混線)が起こり、間違った情報として認識してしまい「関連痛」として頭痛が現れる

この2つが有力といわれていますが、同時に起こっている可能性もあるそうです。急激な冷たさや温度変化がきっかけになっていると言えます。

アイスクリーム頭痛の予防&対処法

アイスクリーム頭痛を防ぐには、時間をかけて、ゆっくり食べることが大事です。口の中でゆっくり溶かすことで、温度変化も緩やかになり、のどへの刺激がへります。温かい飲み物を一緒に飲むなど、冷やし過ぎに気を付けることも有効です。逆に、頭痛が起こったときは、こめかみや額など、頭痛が起こった部位を冷やすと痛みが治まりやすくなります。広がった血管を冷やすことによって収縮させることで、痛みが引きます。

中医学から見た頭痛

頭痛のタイプは「外感頭痛」「内傷頭痛」の大きく二つに分けられます。

  • 外感頭痛

風邪(ふうじゃ)や湿気など身体の外から入ってくる邪気の影響で起こります。ズキズキ、ガンガンする強い痛みです。

  • 内傷頭痛

体内の臓腑の機能失調によって現れる頭痛です。反復性・慢性で、経過も長い場合が多いです。

頭痛の原因

頭痛の主な原因は「不通則痛(ふつうそくつう)」「不栄則痛(ふえいそくつう)」によるものと考えます。

  • 「不通則痛(ふつうそくつう)」

体内に詰まりが発生して気や血の流れが悪くなり、痛みの症状が発生します。ドロドロ血や水分代謝の低下、ストレスなどが原因です。

  • 「不栄則痛(ふえいそくつう)」

脳にとって大切な陽気(ようき)や血(栄養素)が不足することで、頭痛が起きます。

中医学から見たアイスクリーム頭痛

アイスクリーム頭痛は、冷たくなったのどや口の中を温めようと一気に血管が広がることによっておこるので、「外感頭痛」といえます。ただ、原因としては、不通即痛、不栄即痛のどちらも当てはまらないように思います。そもそも昔は、氷などはなかなか手に入るものではなかったので、アイスクリーム頭痛自体が頻繁に起こるものではなかったかもしれませんね。頭痛自体も5分で治まるので、それに対する漢方薬もありません。ただ、アイスクリーム頭痛が起こる体質の方は、片頭痛体質でもあると言われていますので、片頭痛に効果のある漢方薬を紹介しておきますね。

片頭痛の時の漢方薬

  • 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

手足の冷えや吐き気を伴う片頭痛に効果的です。おなかを温めることで冷えを改善し、「気」と「血(けつ)」の乱れを整えます。苦いので、ココアなどに混ぜると飲みやすくなります。

  • 桂枝人参湯(けいしにんじんとう)

体を温め胃腸の機能を高めます。胃腸の調子が悪く、冷えのある方の頭痛に使われる漢方薬です。

  • 五苓散(ごれいさん)

水分代謝を整えます。吐き気を伴いむくみや湿度、天候の影響を受けるタイプに用いられます。

  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

動悸やめまい、耳鳴りを伴う頭痛に用いられます。余分な水を排出して代謝を整えます。

まとめ

以前から、かき氷を食べても頭が痛くならない人がいることを不思議に思っていましたが、体質と食べ方が関係することがよくわかりました。もともと冷え性で、一気に飲み込む癖のある私は、まさにアイスクリーム頭痛の起こりやすいタイプなんですね。これからは気を付けてかき氷を食べるようにします。というか、胃腸を冷やすので、これかr真央あまり食べないようにするのが正解ですね。皆様も、初夏を迎えて暑くなってきますが、どうぞアイスクリーム頭痛に気を付けて、冷たいものを楽しんでくださいね~(^^)/

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