まだ3月上旬だというのに、暖かい日が続いていますね~。花粉の量もピークを迎えて、勤めている薬局では、連日花粉症の患者さんで大盛況です^^;ただ、朝晩はまだまだひんやりしていて、1日の寒暖差はとても大きい時期。明日からは、気温も平年並みに戻るとのことで、気温の変化に体がついていかず疲れが出やすい時期でもあります。今日はそんな季節におススメ、甘酒の大特集をしまーす(^^♪
甘酒
甘 酒には「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」がありますが、おススメは「米麹甘酒」。アルコールを含んでいないので、お子様や妊娠中の女性にも気軽に飲めます。元気の源である「気」を補い、滋養増強や体力回復にはもちろん、豊富な栄養素が新陳代謝を促し、美肌美髪効果も抜群です。
含まれている主な成分と効能
- ビタミンB群
米麹甘酒に含まれているビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンです。体内に取り入れた栄養素を代謝してエネルギーを作り出すので、疲労回復に効果があります。また、健康な皮膚や髪を保つために必要なビタミンでもあり、美容効果も期待できます。
- アミノ散
必須アミノ酸9種類を含むアミノ酸20種類が含まれています。タンパク質が消化されているため吸収が良く、素早く体内に栄養を補給することができます。
- ブドウ糖
デンプンが分解されてできるブドウ糖は、体内への吸収が早く、効率よくエネルギーチャージできます。また、たくさんのエネルギーを必要とする脳の唯一の栄養素なので、脳を元気にする効果があります
- オリゴ糖
ビフィズス菌などの善玉菌のエサになり、腸内で善玉菌を増やすため、腸内環境が整えられ、便秘解消、免疫力アップ、肌あれの改善に役立ちます。
- グルコシルセラミド
スフィンゴ糖脂質の一種で、セラミドとグルコースが結合したものです。腸内細菌のえさとなり、善玉菌を増やす効果があります。また、肌の保湿効果があり、乾燥肌の改善が期待できます。
- コウジ酸
コウジ酸にはシミやそばかすの原因となる、皮膚を黒くする色素のメラニンの合成を抑制する効果があります。
その他、食物繊維や、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛などのミネラルも豊富です。
薬膳から見た甘酒
補気(体に元気を補う)・生津(体に潤いをあたえる)・活血(血の巡りを良くする)の効能があると言われています。体を温める効果があり、食欲不振、疲労回復、産後の回復、関節痛などに良いとされています。
効果別おススメの摂取時間
朝…ブドウ糖が脳を目覚めさせます。身体を温め代謝が活性化することで、身体も目覚めます
昼…疲れた頭や体にエネルギーを補給し、午後の仕事や勉強の集中力・活力UPに効果的です
眠る前…1日の疲労回復におすすめ。優しい甘さと香り、身体を温めることで安眠の効果も期待できます
摂取量と注意点
毎日1回100ml程度飲むのが理想です。カロリーは、100gあたり76kcalで高めなので、飲み過ぎには注意しましょう。できれば少し温めて飲むと良いです。
また、甘酒は糖質が豊富ですが、たんぱく質や脂質などは、あまり多く含まれていません。食事として取るなら、ご飯やパンなど炭水化物を減らして、たんぱく質を一緒に摂るようにしましょう。
アレンジレシピ
- はちみつ+白すりごま
お肌や体を潤す効果が加わります。腸を潤し、お通じの調子も整えます!
- しょうがのすりおろし+きなこ
身体を温める効果がアップします。胃腸の調子を整える効果も期待できます。
- 豆乳+バナナ
ビタミン、タンパク質プラスで忙しい朝のお食事の代わりにおススメです。
まとめ
私は、毎朝、甘酒にバナナと豆乳、大好きな青汁を加えたものをバーミックスでジュースにして飲んでいます。甘酒は面倒な時はスーパーで買いますが、市販のものは高温殺菌されて、麹菌や酵素の働きが弱っているので、できれば手作りがいいです。私はヨーグルトメーカーの甘酒機能で作っていますが、炊飯器や、保温ポットでも簡単にできますので、お時間があるときは、ぜひぜひ自家製甘酒、楽しんでみてください。
最初にお話しした花粉症、今年も今のところ大丈夫なのは、甘酒を続けて腸内環境が整ったおかげと信じています❣皆様も、ぜひ美味しくて体にいいことだらけの甘酒を、毎日の生活に取り入れて、きれいで元気な腸をめざしましょうね~(^^)/