愛犬らん♪我が家の癒しです(^^♪
年末から、元気が出ないな、やる気が出ないな、という状態が続いていました。原因は「膝痛」。普段、体を動かすことでストレス解消しているのに、膝の痛みで家にこもる生活を続けていたら、どっぷりとストレスが溜まっていたんでしょうね💦なんだか、笑えない、話したくない、仕事に行きたくない…。そんな日々が続いてすっかり落ち込んでいました(>_<)痛みが取れてきたこともあり、最近は少しずつ体を動かす機会が増えたせいか、ようやく元気が出てきましたが、普段能天気な私でもこうなるから、鬱は身近だなあと実感しました(>_<)さて、今日は、身近だけど侮れない「鬱(うつ)」について、中医学的に考えてみましょう
中医学から見るうつ
中医学では、「うつ病」などの精神トラブルは、身体のエネルギーとなる「気」や心身に栄養を与える「血(けつ)」の流れが滞ったり、不足したりすると起こります。気・血の状態と深く関係している「肝(かん)」が、過剰なストレスなどで機能が低下すると、気の停滞や血の不足を招き、ストレスへの対応力も弱くなって、うつとなります。うつのタイプには3つあります。
①「肝気鬱結(かんきうっけつ)」タイプ
精神的なストレスを強く受けると、肝の機能が低下し、気の流れが滞り、「気鬱(きうつ)」の状態になります。この状態が長引けば、熱っぽい症状が現れる「熱鬱(ねつうつ)」、血の流れが滞る「血鬱(けつうつ)」、「脾胃(ひい)」(胃腸)の消化機能を低下させ、食・痰・湿(しつ)の停滞が起きる「食鬱(しょくうつ)」「痰鬱(たんうつ)」「湿鬱(しつうつ)」といったさまざまな症状につながります。ストレス発散を心がけ、気の流れをスムーズにすることを心がけましょう。「気鬱(きうつ)」の段階で改善できるよう身体を整えることが大事です。おススメの食材は、香りの良いもの、苦味のあるものです。
- おススメの漢方薬
更年期症状によく使われる漢方薬の一つで「加味逍遙散(かみしょうようさん)」ツムラ24が肝気鬱結の症状とともに、月経不順などの症状、口喝や熱感があるときによく使われます。ホットフラッシュやイライラ感が強い時に良いです。熱感やイライラ感はなく、不安感や食欲不振などがある場合は、清熱作用の生薬が入っていない「逍遥散」のほうが良いですが、こちらは、ツムラにはないです。胸脇脹痛(脇腹の痛み)など、ストレスからの痛みが強い場合は、「四逆散(しぎゃくさん)」ツムラ35がよいです。
②「痰湿(たんしつ)停滞」タイプ
気の流れの停滞は「脾胃(ひい)」に影響し、消化機能が低下し、体内に「痰湿(たんしつ)」(余分な水分や汚れ)が溜まります。精神的な症状に加えて、胸がモヤモヤする、痰が多い、のどの閉塞感、悪心、食欲不振といった症状が現れます。この場合は、胃腸の機能を改善しながら、尿と便の排泄を良くすることが大切です。気の流れをスムーズにするとともに、余分な痰湿をすっきり取り除くようにしましょう。摂り入れたい食材は、胃腸機能を整える薄味のもの、利尿効果のあるものです。
- おススメの漢方薬
肝気が停滞すると、脾胃の運化機能を低下させ、痰湿(たんしつ)を招きます。気と痰が一緒になって胸に停滞すると「梅核気」という症状が起こります。「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」ツムラ16は、気の巡りをよくする生薬と、痰湿を改善する生薬が入っていて、胸が重苦しくつかえる症状に良く効きます。
③「気血(きけつ)不足」タイプ
「肝気鬱結(かんきうっけつ)」の状態が長く続き、気・血を作る「脾(ひ)」の機能低下、「肝(かん)」が蓄える血の消耗、精神活動の中枢「心」の血不足を招くと、身体全体の気・血が不足し、精神が不安定になり、ストレスの影響を受けやすくなります。憂鬱や情緒の不安定などに加え、動悸や不眠、不安、健忘、めまい、疲労などを感じやすくなります。病後や産後、更年期なども気・血が不足しがちなので注意しましょう。摂り入れたい食材は、体内の気と血を補う甘味のあるものです。
- おススメの漢方薬
気血不足に良い漢方薬として、「帰脾湯(きひとう)」ツムラ65があります。消化機能を高め気を補う生薬と、血を補い安神作用のある生薬が中心で、心血を補い、精神不安の症状を改善します。心が落ち着かない、イライラ感が強いなどの熱症状もあるときは、熱を冷ます生薬が追加されている「加味帰脾湯(かみきひとう)」ツムラ137も良いです。
まとめ
いやー、「気鬱」とわかっていても、簡単にストレス解消というわけにはいかず、なかなか抜け出すのは難しかったです。まあ焦らずに、やる気がないなりにできる手を打つ。たとえば、早めに寝ること、軽い散歩すること、深呼吸すること、そんなことを意識しながら、ストレスが減っていくのを待つのも一つですね。生きていると、だれでもしんどい時があります。中医学の知識を生かして、うまーくやり過ごしていきましょうね(^^)/