めまいでダウン…

いや~、久しぶりにめまいで寝込んでおりました^^;数日前から起き上がるときや椅子から立つときにふわふわ~とした症状が出ていて、やばい…と思っていましたが、ちょっと無理したんでしょうね。来週行う小学校での授業の準備に加えて、上の息子がしばらく東京勤務ということで、珍しく早めに起きて朝食を作ったり駅まで送ったりと、ここ最近バタバタしておりました。それに加えてこの寒暖差…ストレスや睡眠不足から、体が悲鳴を上げた、そんな気がします((+_+))今回は、この時期に多いめまいについてお伝えしますね~

眩暈

めまいは日常生活でよく体験される症状です。グルグルと回転するようなめまいや、フワフワとしためまいなどが代表的です。メニエール病などの耳に原因があるもの、脳血管障害など脳の中に原因があるもののほかに、高血圧や貧血、自律神経失調症、更年期障害などめまいを起こす原因はたくさんあります。

中医学では、目がくらむ、目がちかちかする、ものがよく見えないなど、目の症状が中心の「目眩」、頭がふらつく、不安定な感じになるなど頭部の症状中心の「頭暈」があり、まとめて「眩暈(げんうん)」といいます。その原因は、肝陽上亢・腎虚・気血不足・痰濁が考えられます。 

  • 肝陽上亢(かんようじょうこう)

もともと熱がこもりやすい人が、怒りでかっとなると、怒りから変化した熱が頭部を襲い、めまいにつながる、ということが起こります。怒りっぽい、熱っぽく赤ら顔、目が充血しやすい、頭痛、血圧が高い、不眠、口が苦いなどの症状を併せ持つことが多く、陰分(=体に必要な潤い)が不足しているため、内熱を生じ、頭部に内風(体の中の風)が起こり、めまいが起こりやすくなると考えます。

対策

カーとしやすい人が起こすめまいには、香りのよい香味野菜、かんきつ類など、良い香りのものがおすすめです。香りを使って、しっかり気を巡らせましょう。漢方薬では、ツムラ47釣藤散(ちょうとうさん)、瀉火利湿顆粒、天麻鈎藤飲など、体の内部にこもった熱をとりながら、頭部の内風を抑えるようなものを用います。

  • 腎虚じんきょ)

ホルモンバランスの乱れ、足腰のだるさ、喉の渇き、物忘れ、精力の減退など、加齢とともに現れるこれらの症状は、腎精(体のエネルギーの源)の不足した状態=腎虚により起こりやすい症状です。普段より過労が続いたり、長い間病気を患った人なども腎虚になります。腎は耳とも深い関係があり、腎精が不足すると、耳鳴りや難聴が起きやすくなります。耳の内耳の平衡器官が障害されるとめまいが起こりやすくなります。

対策

腎を補うことは、更年期についてのブログに書きましたが、寒い体質か、ほてる体質化によって変わるので、その方の症状に合わせることが大事ですが、皆さん共通の生活養生は次の通りです。

  • 消化の良い食事をする
  • 適度な運動をする
  • 睡眠をたっぷりとる
  • ストレスを溜めない

漢方薬では、体質に合わせて「腎」を補うツムラ87「六味丸(ろくみがん)」やツムラ7「八味地黄丸はちみじおうがん)」などを用います。

  • 気血両虚(きけつりょうきょ)

脾胃虚弱、出血などにより身体のエネルギーや栄養がしっかり吸収されない、過労で栄養やエネルギーを証もし過ぎてしまった、という状態になると、気や血が不足し、血管内を巡る物質が減るため脳の栄養状態が悪くなり、めまいが起こります。立ちくらみやフラっとするめまいが起きやすく、横になると一時的に楽になる傾向があり、疲れると悪化しやすいです。

対策

とにかく過労を避けることを心がけましょう。おすすめの食材は、えび、ヤマイモ、なつめ、黒豆、黒ゴマなどです。漢方薬ではツムラ48「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」、ツムラ41「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、ツムラ65「帰脾湯(きひとう)」、婦宝当帰膠など、気血を補い、胃腸を整え、精神を落ち着かせるようなものを用います。

  • 痰濁(たんだく)

「痰濁」とは「濁った痰」、すなわち中医学では「体内に溜まった汚い水」として定義されます。これは体中の至る所に溜まり、害をなします。胃腸が弱かったり、お酒や脂っこい食事や過量の水分を好んでとっていると、痰濁がたまり、体全体が重だるい、胃がムカムカする、舌苔が厚い、などの症状が現れやすくなります。老部に痰濁がたまると、頭が重だるい、頭痛、などの症状とともにめまいを起こしやすくなります。

対策

生活習慣として、お酒の飲みすぎや脂っこいものの摂り過ぎなど、過量の飲食は改善することが大事です。特にもともと胃腸の弱い方は、冷たいものをひかえるなど、脾胃のケアをしっかりやっていきましょう。漢方薬では、脾胃のケアをしながら身体の水分循環を元通りに調整して行く薬が使われます。ツムラ37「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」、ツムラ39「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」などがよくつかわれます。

まとめ

むかむか感が強かったため、今回はメリスロン、ナウゼリンといった西洋薬とともに、苓桂朮甘湯を服用しました。半夏白朮天麻湯でもよかったかもしれません。そして、夏の間お休みしていた腎陽虚の薬を、めまいが治まったら復活予定です。
めまいの原因はいろいろありますが、なんといってもお年頃世代。何事もほどほどに…という神様の声が聞こえてきます。もともと気血両虚の体質ですので、疲れすぎは厳禁、それでなくても寒暖差にやられやすいこの時期、無理し過ぎないよう過ごしていきたいと思います。皆様も、めまい気を付けましょうね~(^^)/

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