食欲の秋のお供にウーロン茶♪

3年半勤めた漢方薬局を、先日卒業いたしました(*^-^*)
漢方相談をできるようになり、後々は漢方薬局を開いて老後の楽しみにしたい!という壮大な夢を抱いて漢方薬の世界に飛び込みましたが、現実はやはり厳しい…体力や脳みそが付いていかず、1年ほどで「中医学を極めるのは年齢的に無理がある」と気づきました^^;それでもやめなかったのは、漢方薬の勉強が楽しかったのと、周りの方々が本当にいい方ばかりで、なかなかやめる決心がつかす…でも、もう一つの薬局が超人手不足&コロナ第7波の影響で激務が続き、この辺が潮時かな…そんな判断でした。

漢方薬の世界で働く人たちは、私を含めなんらか過去に体調不良があり、漢方薬に助けられた、という経験を持つ方が多いです。そのせいか、漢方薬への愛が強く、そしておなじような体調不良を抱える患者さんに本当に親身になって接しておられます。娘や息子くらいの年齢の方たちばかりでしたが、学ばせていただくことが多く、本当に貴重な時間だったように思います。薬局は卒業しましたが、勉強はまだまだ続きます。私なりに、中医学や漢方薬のすばらしさを、皆様に伝えていきたいと思っています(*^-^*)

さて、前置きが長くなりましたが、漢方薬局で毎月DMを発行しています。私も大好きなお茶について担当させていただいてました。書くことが楽しいなと気づくきっかけにもなったこのシリーズを、こちらで少しずつ残していこうと思いまーす(^^♪

烏龍茶(ウーロン茶)

中華料理を食べる際などに、飲まれることの多い「烏龍茶」。すっきりとした飲み口で、普段から飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんな烏龍茶の嬉しい効果効能について調べてみました。よく知られているダイエット効果をはじめ、さまざまな効果がある烏龍茶に、是非注目してみてくださいね♪

烏龍茶の名前の由来は、文字の通り鳥と龍。お茶の葉が鳥の羽のイメージの黒褐色をしており、龍を連想させるように曲がりくねった姿をしていることでこの名前が付けられたと言います。烏龍茶は、緑茶と同じ茶葉を発酵の途中で中断させる半発酵茶で「青茶」と呼ばれます。ちなみに完全に発酵させたものは紅茶です。発酵の過程でカテキンが重合してできる「重合ポリフェノール類」は、抗酸化作用、抗がん作用、抗菌作用、抗ウイルス作用を示すことが研究で分かってきています。

含まれている主な成分と効能

  • ウーロン茶ポリフェノール
    脂質の分解・吸収の役割を担っている消化酵素「膵リパーゼ」の働きを抑制する作用が認められています。リパーゼの動きが抑えられるということは、脂質は吸収されずに腸まで運ばれてそのまま排出される。「SOD酵素」という成分の働きをサポートし、過剰な活性酸素を減らす働きが認められているため、アンチエイジングに効果的です。
  • カテキン
    血糖値や血圧上昇抑制・脂肪吸収を妨げる効果があります。 抗酸化作用・殺菌作用もあり、虫歯予防に効果的です。
  • テアニン
    お茶のうまみ成分で、リラクゼーション効果が高いです。
  • カフェイン
    利尿作用・覚醒作用があります。尿量を増やして体内の水分を排出させる作用があります。余計な水分が出て、むくみの対策になります

飲み方と注意点

美味しくいただくために大事な点は、容器をしっかり温めること。急須と湯呑をにお湯を入れてしっかりと容器を温めた後、茶葉を5g程度急須に入れて80~90度のお湯150mlを注ぎます。1分程度蒸らしたら美味しい烏龍茶の出来上がりです♪

  • 食事中に飲む
    脂質の吸収を抑えてくれる烏龍茶ですが、食事中に飲むのがもっとも効果的。胃腸に食べ物がある時点で烏龍茶を飲めば、食事中の油の吸収を抑えることができます。
  • 空腹時は控える
    上でも書いたように、烏龍茶にはカフェインが含まれています。空腹時に大量に飲むと、消化器官を刺激して下痢や腹痛の原因になる恐れもあります。烏龍茶を飲むのは、食事が始まってからにしましょう
  • 飲み過ぎない
    カフェインは摂取しすぎると、刺激による腹痛を引き起こしたり、利尿作用により水分不足になってしまう可能性もあります。1回の食事で1〜2杯程度なら問題ないので、飲む量には気をつけてくださいね。

かんたんアレンジ

ウーロン茶に足すだけで、うれしい効果が倍増♪

  • 唐辛子(1本)
    辛み成分カプサイシンの効果で体を芯から温めて冷え改善します。唐辛子は2分ぐらいで取り出しましょう
  • 菊花(1つまみ)
    漢方薬の材料としても知られる小さい菊の花を乾燥させたもので、自然な甘みと香りが特徴の菊花。風邪の予防やひき始めにおすすめで、眼精疲労の回復に効果があります。清熱効果も期待できるので、夏の暑さが残る今の時期にもお薦めです。
  • なつめ(1個)
    「1日に3粒のナツメを食べると、一生老いない」といわれ、世界3大美女の楊貴妃も好んで食べていたそうです。脾の働きを改善して胃腸の調子を整えます。また気分が落ち込んだり、イライラする、不眠など、心身の疲れに効果があります。

まとめ

普段、何気なく飲んでいた烏龍茶は、食事中に飲むとダイエットにさらに効果的だったんですね~。アンチエイジング効果も高いウーロン茶、これから、食事中の飲み物を烏龍茶に変えてみてはいかがでしょうか。ぜひ、烏龍茶で食欲の秋を上手に乗り切ってくださいね~(^^)/